特許無効の衝撃!
ヤフーの記事にこのような記事が掲載されました。
パチスロ特許「無効」確定 84億賠償命令取り消しへ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050724-00000055-kyodo-soci
以前より、アルゼの持つCT(チャレンジタイム)の特許をサミーおよびネットが侵害したとして、アルゼ側が訴訟を起こしていたという問題ですが、この訴訟がアルゼ側の敗訴ということがほぼ確定したようです。
この裁判は2つの裁判が平行して行われていたことで通常の裁判とは少し状況が違いました。
一つ目はアルゼの持つCTに関する特許をサミーとネットが侵害したという件に関する訴訟
二つ目はCTに関する特許が有効か無効かという訴訟。
アルゼはこの二つの内、一つ目の「特許侵害」について勝訴していました。そしてその賠償額84億円。
一方、サミー側は二つ目について提訴していました。
今回の裁判は二つ目の「CTの特許の有効性」についての判決で、その判決は「CTに関する特許そのものが”無効”」というものでした。
つまり、アルゼは特許侵害に関する訴訟には勝利し、84億もの損害賠償額を勝ち取っていたにも関わらず、特許自体が無効になったことで、「CTに関する特許」そのものの存在自体が消滅してしまったということになります。
そして、もちろん84億の損害賠償もなかったことに。ほんととんでもない逆転判決です。一瞬で84億が”パー”です。
しかも、もしこの損害賠償額84億を既にサミー側がアルゼに支払っていた場合は、アルゼはその利子をつけて84億返還しないといけなくなります。
アルゼにしてみれば踏んだり蹴ったりですね。